育て方のコツ色いろ

                 

1 すっぱくなったら

        

すっかり酸っぱくなって

しゅわしゅわしなくなったら出来あがりです。

出来あがったしゅわさかさんは母(モト)として使えます。

          

出来あがるまでの日数は、

温度などの環境と、

初めに用いた母(モト)の濃度にもよります。

冬なら2ヶ月、夏なら1ヶ月くらいかかります。

           

黒砂糖たっぷりで濃く育てた

酸度の高いしゅわさかさんは

そのまま何年でも保存できます。

        

濃く育てておいて、

呑むときに水で薄めるのがオススメです。

      

      

2 いのちの育つ発酵環境

      

微生物は水と同じく、

周囲の環境の影響を受けます。

小さなお子さんが喜ぶようなところ、

なるべくいのちにとって

心地よい環境で育てましょう。

          

いつも音楽を聞かせては

語りかけているという人もいます。

草むらのなかに

放置していても美味しくなります。

たのしめるかぎりでおつきあいしましょう。

         

         

3 ゆったりくつろいで

          

発酵のプロセスでしゅわさかさんは

気体や微量のアルコールのほか、

薬効成分となる物質をたくさん生成します。

カサといいますか、量が増えるんです。

        

わずかひとつの目には見えない乳酸菌が、

最適の環境に置かれると、

1時間で1000キログラム!まで増えるそうです。

未来のエネルギー資源ですね。

        

しゅわさかさんを瓶で育てるとき

栓をきつく締めると瓶が爆発します。

すでに世界中のユーザーが経験していることなので要注意。

       

しゅわさかさんには、

ゆったりくつろいで育ってもらいましょう。

蓋をするときは虫やホコリが入らない程度で大丈夫。

         

        

4 旅してもらうときには

         

飛行機ではお預けするトランクに入れて空輸できます。

コカコーラのペーットボトルへ入れるのがオススメです。

7割ほど入れて、空気を抜いてへこませておきます。

        

宅送する際もペットボトルを用います。

コーラのボトルでなくても

大いに丈夫だったら大丈夫です。

           

コカ・コーラのペットボトルを入手するさい、

健康を大切にしている方は氣をつけましょう。

中身が入っていたら開封して中身を捨ててから、

よく洗って使用しましょう。

      

        

5 ほったらかしにしておくと

        

たまに容器を揺すったり振ったりして

混ぜまぜてあげましょう。

好気性のバクテリアさんへのサービスです。

           

放置しておくと、つるつるとろとろの

半透明な微生物の塊ができたりします。

いちばん美味しくて体によいところです。

ぜひとも味わってみてください。

        

放置しておくとたまに、

表面に白っぽい産膜酵母の膜が張ることもあります。

これは善玉菌なので振って混ぜてしまって大丈夫です。

試しに味わってみてください。

          

              

6 身ずから育てる

       

自分だけのオリジナルしゅわさかさんを

ゼロから育ててみましょう。

オレンジ色がいのちの味方の発酵色です。

ぬか床の色と同じです。

         

めったにないことながら、

緑色になってどろんとしている液体は腐敗しています。

味は苦くて、いかにも体に悪いのですぐにわかります。

         

いのちにとって心地よい発酵。かもしもの。

いのちを廃れさせ苦しめる腐敗。くさったもの。

         

身ずから身をもって発酵を学べば学ぶほどに、

いのちについて多くを学ぶことができます。

          

腐敗へ向かっていく生き方、

病みのなかへ向かう暮らし方は捨てられます。

晴れやかにかもしあっていく生き方、

物事を発酵させていく暮らし方を選べます。

         

                

 いのちの勘を育ててもらう

          

何が美味しいか、

何がいのちにとって心地よいのか、

しゅわさかさんを育てながら、

しゅわさかさんから学べます。

いのちを求めを少しなおざりにしてきた方は、

世界最小の自然栽培を楽しみつつ

いのちの勘を取り戻していくことになります。